豊胸
脂肪豊胸

INDEX
自分の体から取り出した脂肪を注入する豊胸術「脂肪豊胸」は、他の豊胸術にはないさまざまなメリットがあります。本記事では、脂肪豊胸の基本やメリット・デメリット、注意点や気をつけるべきポイントを解説します。
ABOUT
脂肪豊胸とは
脂肪豊胸とは、お腹や太ももなどから採取した脂肪をバストに直接注入する豊胸術の一種です。他の豊胸術とは異なり、自分自身の脂肪を注入するので、異物を入れる豊胸術に抵抗がある方に適しています。

脂肪豊胸と他の豊胸術との違い
豊胸術には、脂肪を注入する脂肪豊胸のほかに、シリコンバッグを入れたりヒアルロン酸を注入したりする方法があります。
シリコンバッグ豊胸術は皮膚を切開する必要があるため、どうしても傷口が大きくなってしまいます。また、ヒアルロン酸は時間の経過とともに体に吸収されるので効果が徐々に落ちてしまったり、しこりのリスクが高くなったりします。
これに対し、脂肪豊胸は脂肪を注入するためシリコンバッグを使用した豊胸術よりも傷が目立ちにくく、自分の脂肪を使用することから定着しやすく、ヒアルロン酸注入より長期間効果の持続が期待できるのが、これらの豊胸術との大きな違いです。
MERIT
脂肪豊胸の
メリット

複数の方法がある豊胸術の中から、脂肪豊胸を受けるメリットは多くあります。主なメリットは、以下に挙げる4点です
ナチュラルな柔らかさと触り心地
シリコンバッグを使った豊胸術の場合、サイズアップが実現しても見た目が不自然になるケースが見られます。触った感触が硬めであるため、ナチュラルさに欠けることがあります。しかし脂肪豊胸であれば、豊胸術を受けたことが周囲にバレることが少ないほど柔らかさや触り心地がナチュラルに仕上げられるのが大きなメリットです。
脂肪豊胸は、2mm~3mm程度切開して脂肪を注入します。シリコンバッグを挿入するよりも傷跡が小さく済むため、大きな傷を残さずにバストのサイズアップが実現する点もメリットといえるでしょう。
豊胸と部分痩せを同時に実現できる
脂肪豊胸は、まず自分の脂肪を採取します。脂肪吸引する部位は前述した通りお腹や太ももが多いですが、脂肪が多く気になる部位を選んで採取することも可能なので、豊胸と同時に部分痩せもできるメリットがあります。
豊胸に使用する脂肪は一般的な脂肪吸引と同様に、小さく切開した部分に脂肪吸引用のカニューレを挿入して行われます。物理的に脂肪細胞を取り除けるので、部分痩せをしたい方にとってはリバウンドしにくい点もメリットです。
効果が半永久的
シリコンバッグを使った豊胸術は、シリコンバッグの劣化が発生します。一般的にシリコンバッグの寿命は10年程度と言われていますが、人工物であるため10年に満たない場合も考えられ、劣化したシリコンバッグは除去しなければなりません。ヒアルロン酸注入の場合も、ヒアルロン酸は注入後徐々に体に吸収されるので、効果は数ヵ月から数年程度です。
一方、脂肪豊胸は自分の脂肪を注入する方法なので、注入後に定着するとそのまま自分の組織として効果が半永久的に持続します。
細かくデザインしやすく安全性が高い
シリコンバッグはバッグの大きさによってサイズを変える方法しかなく、ヒアルロン酸注入は最大でも1カップ程度のサイズアップが限度です。脂肪豊胸は少しずつ脂肪を注入しながら形状やサイズを調整できるので、自然なサイズ感が得られる点も脂肪豊胸のメリットです。
さらに、自分の脂肪を使用する方法であるため、注入後の拒絶反応が少なく、体への負担が少ない点も脂肪豊胸の大きなメリットです。
DEMERIT
脂肪豊胸の
デメリット

さまざまなメリットがある脂肪豊胸ですが、いくつかのデメリットもあります。脂肪豊胸を検討している方は、以下でご紹介するデメリットも把握しておきましょう。
ダウンタイムが長い
脂肪吸引をした上で豊胸術を行う脂肪豊胸は、バストだけではなく脂肪吸引をした部位のダウンタイムもあります。そのため、豊胸術のみを受けるよりもダウンタイムが長くなります。脂肪吸引を受けた部位のケアも欠かせないので、施術後のケアに手間や時間がかかる点がデメリットです。
また、自分の脂肪とはいえ注入できる量には限度があり、一度に大量の脂肪を注入できません。希望のサイズに調整するために少量を複数回に分けて注入すると、その分ダウンタイムやケアにかかる時間も長くなってしまいます。
すべての脂肪が定着するわけではない
脂肪吸引は自分の脂肪を使用した安全性の高い施術ですが、採取・注入した脂肪すべてがバストに定着するわけではありません。場合によっては想定よりもサイズアップしなかった、ということもあるでしょう。
どの程度の脂肪が定着するかは施術後のケアや体質など個人差が大きいので、予測することは困難です。理想のサイズが明確である場合、想定よりも定着率が低いと期待外れと感じてしまうデメリットがあります。
痩せ型の人には向いていない
脂肪豊胸は自分の脂肪を使って豊胸する方法なので、そもそも脂肪が少ない痩せ型の人は、採取する脂肪が少ないため向いていません。1部位で採れる脂肪が少ないと、複数の部位から脂肪を採取しなければならず、費用が上がってしまいます。また、豊胸に十分な脂肪を確保できない場合、施術ができないこともあります。
DOWNTIME
脂肪豊胸のダウンタイムは
どのくらい?
脂肪豊胸のダウンタイムは、脂肪吸引を行った部位にもダウンタイムが発生するのが他の豊胸術との大きな違いです。とはいえ、ダウンタイムはそこまで長くはなりません。
脂肪豊胸のダウンタイムは長くて1ヵ月程度続くことがありますが、一般的には1~2週間程度です。ダウンタイム中は、脂肪吸引した部位に筋肉痛のような痛みや腫れ、内出血などが起こり、脂肪を注入したバストは痛みはあまり強くはないものの、腫れや内出血が起こりますが、だんだんと引いていきます。

ATTENTION
脂肪豊胸を受ける前に
知っておきたい注意点

脂肪豊胸は異物を入れることなく豊胸できるので、比較的安全な方法です。それでも施術を受ける前には、施術後のトラブルを予防するためにも以下の注意点を理解しておきましょう。
しこりや感染症を起こすリスクがある
脂肪豊胸はしこりができにくい施術ではありますが、それでも注入した脂肪すべてが定着せずにしこりとなるリスクはゼロではありません。適切な注入量を超えて脂肪を注入したり、脂肪に不純物が含まれていたりするなどの原因で、しこりができるリスクはあります。
脂肪の注入量に加えて注入箇所を誤ったことにより、感染症を引き起こすことがある点は、施術を受ける前に知っておきましょう。
脂肪吸引のダウンタイムも発生する
前述の通り、脂肪豊胸では自分の体から採取した脂肪が用いられます。他の豊胸術はバストのみ施術となるので、ダウンタイムが発生するのもバストのみです。ところが、脂肪豊胸は脂肪吸引を行う必要が出てくるため、脂肪吸引のダウンタイムが別に発生するのも注意点の一つです。
一度に大量の脂肪注入が不可能
脂肪豊胸は自分の体の脂肪細胞をバストに注入する方法ですが、注入できる量は限られています。一度に大幅なサイズアップするには注入する脂肪の量を増やす必要がありますが、一度に大量の脂肪を注入するとしこりができるリスクが高まります。一般的な脂肪豊胸では最大でも2カップ程度のサイズアップまでとなるので、大幅にサイズアップをしたい方にとっては、脂肪豊胸は向いていない方法といえるでしょう。
COLUMN
脂肪豊胸後に
気をつけること

脂肪豊胸は、施術を受けた後のケアが仕上がりの良し悪しに大きく影響します。理想的な仕上がりを得るには、以下に挙げる4点に気をつけましょう。
正しく圧迫固定をする
脂肪吸引を伴う脂肪豊胸では、脂肪を吸引した部位の圧迫固定が必要です。これは、本来脂肪があった場所にできた隙間を埋めるためで、術後1週間ほどは圧迫固定しなければなりません。圧迫しながら固定するため脚の脂肪を吸引した場合は動きづらくなりますが、腫れや内出血などのダウンタイム中の症状を早く改善するには正しい圧迫固定をしましょう。
入浴は医師の指示を守る
術後最低でも3日間は、施術部位に炎症が起きているため入浴は禁止となります。シャワーは問題ありませんが、施術部位に水がかからないように注意しましょう。なお、入浴によって血行が促進されると腫れや内出血の症状が悪化する恐れもあるので、1週間は入浴を控えることをおすすめします。ダウンタイムの症状には個人差があるため、入浴は医師の指示を守って行いましょう。
血行に悪影響を及ぼす要因を避ける
飲酒や喫煙も、血行に悪影響を及ぼす要因です。飲酒は血行を促進するので腫れや痛み、内出血が悪化する原因に、喫煙はその反対に血行不良を引き起こすことから、傷の回復が遅れる原因になります。飲酒と喫煙は最低でも1週間、早期回復を望むのであれば、1ヵ月程度は控えましょう。
また、スポーツやマッサージも血行を促進する要因となります。脂肪を注入した部位へ刺激を与えてしまうと脂肪の定着率低下を引き起こすこともあるので、術後2週間はスポーツやマッサージを控えるよう気をつけましょう。
ダイエットは脂肪が定着するまで控える
理想のバストサイズが実現したら、ダイエットをしてもっと理想的なスタイルになりたいと思うかもしれません。しかし、脂肪豊胸を受けた直後のダイエットはおすすめできません。運動ができないからと食事制限でのダイエットをすると、栄養不足に陥り脂肪の定着率が下がってしまいます。
術後3ヵ月程度は無理なダイエットを避け、栄養バランスの取れた食事を取るよう心がけましょう。

FUTURE
脂肪豊胸で理想のバストに
仕上げましょう
脂肪豊胸は、バストのサイズアップと部分痩せを同時に叶えられる方法で、多くのメリットが得られる一方で、デメリットや注意点などもあります。脂肪豊胸を検討中の方は、今回解説したメリットとデメリット、注意点をよく把握して、満足いく結果を得ましょう。